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01/21

「嵐山」 観世会館 1月16日

Category : 能面
お能を見始めたころ よく思ったものだ。
「一度にたくさんの能面が出る演目はないものか?」 直面なんて とんでもない。・・・と

一度にたくさんの能面が出る演目・・・「竹生島」「「春日龍神 龍神揃え」「絵馬」「嵐山」・・・
そう うわさの「嵐山」・・・初めて拝見

桜満開の嵐山に神々が下りて春を寿ぐ賑やかで華やかな能です。
嵯峨天皇に仕える臣下が花を見にくると、花守の老人と姥が現れ、花の下を清め礼拝します。
臣下が尋ねると、この桜には時々木守・勝手明神がご来現されると言い、やがて自分たちがその明神だと明かして去っていきます。
嵐山の桜は大和吉野の桜を天皇のために移植したもの。
嵐山の桜を愛で、景色を眺めつつ舞を舞い、やがて、蔵王権現が出現し、衆生の苦しみを助け、国土を護ると誓い、木守・勝手・蔵王権現は同体異名だと述べて、栄える御代を祝福します。




前場 

姥 と小尉 ・・・橋掛りで 箒をもって 姥 と小尉が向き合う姿は 「高砂」とおもってしまった。
間狂言 も 狂言面で登場 ・・・登髭 なのかなぁと思いましたが・・・猿の方がポピュラーなのでしょうか?
               狂言面は 大南 豊 ということで・・・ 「猿」  クリックください。
                            (猿はむつかしい ボス猿は品位がいるし 猿の品位とはなんぞや・・・ とも思うし)

後場 


勝手    
子守    邯鄲 もしかして三日月かもしれない (あまり よくわからなかった) 必殺アイテムも使わなかった。
蔵王権現 大飛出   

やはり 「一度にたくさんの能面が出る演目」って祝言の能なのかなぁ

生身の能役者が神になるためには 能面の力を借りなければならないといことでしょうか?

そして やはり 複式夢幻能ではないので お能の深い味わいがない・・・ということ・・・なのでしょうか?

う〜ん

白洲正子さんの「明恵上人」の本の冒頭の 梅若実翁の演じた「春日龍神」の記述。

・・・春日龍神はそういった単純な能で、難しい箇所などひとつもない。特別な見どころもない。いってみれば、初心者向きの曲なのです。だからつまらないといえばつまらない。私も長い間そう思っていたのですが・・・
ある時、」 梅若実翁 が演じるのをみて 強い感銘を受けたことがあった。

・・・うんぬん

そして・・・

普通なら「飛安座」で勢いをつけてすわるところ 梅若実翁は高齢で 羽毛のような所作で 軽く回ってストんと落ちたそうです。しかし 橋掛りから見物席に至るまで龍神がひしめき合い、釈迦の説法に耳を澄ますかのようにみえたのです。

と白洲正子さん。


「春日龍神 龍神揃え」シテには 「釣り眼」 使わないのです。
多分 梅若実翁の「「春日龍神」は 龍神揃え でないでしょう。
でも 橋掛りでは 龍神揃え が演じられていたのでしょう。
そして 白洲正子さんには 龍神揃え がみえたのです。

いわいる祝言の曲は・・・
単純な能で、難しい箇所などひとつもない。特別な見どころもない。いってみれば、初心者向きの曲  
では決してないんだろうなぁ。

と思うのです。

やっぱり 寝てたら あかんよなぁ・・・と反省 
           そして まぁ BACKYARD を寝ささないで〜です。




 
01/16

「田村」 味方玄 四季彩能 観世能楽堂 1月16日

今年からの新企画だそうです。京都の四季を彩る能  京都の新春を寿ぐということでしょうか!


2.jpg


結構ハードな 今日この頃、 インフルエンザでぶっ倒れないようにと 気持ち引き締めてお伺いいたしました。
(前々からのチケット購入は 当日 体調不良なんかで いけないとなると 結構 ショックです。
ナンセ 懐具合 やりくりしてのチケット代はバカになりませんから)

今日も 大谷さんにおまいりしてから 1時に観世会館 駆け込み入場です。

いつもなら 河原町の駅から 清水坂付近をぶらぶらしながら大谷さんへ・・・
そう 能 田村の舞台は 清水寺です。

 雪がちらちら ・・・今日は バス・・・

能面のお話があるとかで 1時すこし前には 能楽堂へ・・・
味方玄さんの「田村」なのに 結構 席が空いてるのは意外でした。
席が空いてると かえって迷ってしまう。二・三回席替え・・・
そんなに変わらないようなものですが ちょっとでもよく見える席とおもってしまいます。




河村晴道さん による 能面のお話・・・

小面 出目 友水 ・・・きれいな小面 ・・・これって 先だっての 小面・・・もしそうなら 私って なかなかの めきき・・・そんなわけないか!(ちょっと 封じて 双眼鏡 )

「天神」も持参・・・・のトークです。

今日の演目「田村」小書き 替え装束・・・ で使う「天神」でしょうか・・・ 

近江井関 三代目 備中椽 (河内の先代だそうです)「天神」
(又又 思わず出した 双眼鏡・・・)すごいこの迫力・・・「シカミ」「あやかし」「天神」どうとでもとれるような・・・

河村晴道さんによれば 造形的にはまだ完成されていない とか!

う〜ん 造形の完成って???
舞台できけば いい面なんじゃいですか? と おもってしまう。
舞台で きかせれば いい役者じゃないんですか?  とおもってしまう。
面 は 所詮は 御道具・・・よく 猶真さんがいっている。

「御道具にして 御道具にあらず」か? (自問自答です)

能 田村 前場 面 童子or喝食 後場 平太or天神 

前場 童子なら 後場 平太・・・前場 喝食なら 後場 天神 と言う理解だったのですが・・・

後場 この天神を使うなら 前場 喝食・・・ へヘン・・・1+1=2 へヘン・・・



味方玄 「田村」前場 童子・・・


演者が前シテを神道に関わる者と解釈するか仏教に影響を受けた者と受け取るかによります。地主権現の花守ならば神道系として「童子」が似合い、清水寺に関連づけると仏教色が濃くなり「喝喰」を選択したくなります

粟谷明生さんのブログ・・・より


今回は 京都の四季を彩る能なので 桜 花守なのかなぁ。・・・童子・・・きれいな童子の面・・・神に仕える神童のよう・・・きれいすぎ・・・

どうしたのでしょう。味方玄さん ・・・ いつもなら 面の表情がころころかわるのに・・・一つのきれいな 表情しかない・・・面そのものが完成していると役者の余地がない・・・ある方に教えていただいた・・・そういうことなのかも知れない・・・





地主権現のお前より、下るかと見えしが、下りはせで坂上の田村堂の軒漏るや月のむら戸を押し開けて内に入らせたまいけりと田村堂のなかに消えていく様子は ・・・・バッチリ キャッチ。


後場 勇壮果敢な甲冑姿を彷彿とさせる装束 白・・・喜多流「白田村」???・・・坂上田村麻呂が登場 

面 例の天神・・・違うよなぁ ・・・違う 白い・・・あの天神じゃない・・・(封じて 双眼鏡 再登場)・・・やっぱり あの天神・・・間違いない・・・

すごい・・・面をキル・・・面がにらむ・・・迫力のサシ 怒涛のクセ・・・圧倒のカケリ・・・
何がなんだか あっという間の後場・・・

すごい面・・・面 は 所詮は 御道具・・・

どこかに未完成さを残して・・・それに役者が 息吹きかけて・・・

今日のお能 そういうことだったのですね。。。

ありがとうございました。




 
01/14

車の翁舞 1月14日 大歳神社

Category : 傍らにて
神戸市須磨区車字松が丘の大歳神社 の翁舞 

201001141900001.jpg


国の重要無形民俗文化財に指定されている ということで 近頃では 大変有名になった。

「寒いと あまり 人がいないから いい すごくいい。 舞台と一体」「面も素朴な翁と黒式 父尉 本格的やで」
 「一回は見とかんと・・・でも 寒いと気持ちがなえる・・・」
「あんたのいう白洲正子このみの素朴な面・・・舞も かぶりつきでみれるし。 結構 無礼講・・・」
「一度はみたいのよなぁ・・・私がいかへんかったら いかへんねやろ・・・???」
連日の観能ハードスケジュールでいささかお疲れのわたし・・・寒いと気持ちがなえる・・・

去年も 出しなに雪・・・でギブアップ・・・
今年は昼から雪・・・

「寒いと あまり 人がいないから いい場所でみれる。演者と話もできるし。」

 いつになく 積極的・・・・車の翁舞と壬生の狂言は結構 猶眞さんのお気に入りだ・・・






ヤドを出発して宮(大歳神社)へ向かうが、先頭に松明(又は提灯)を先頭に神主・ヤド(面を持つ)・露払い・翁・三番叟・地謡・笛・鼓の順に一列に並んで進む。一同は舞台にのぼって定まった席に着座する。

役者は、

露払い・・・10歳ほどの少年がつとめる。
翁(大夫)・この行事の主役で戸主がつとめる。
三番叟・・・12歳ほどの少年がつとめる。
父慰・・・・翁をつとめた人が兼ねる。
地謡・・・・3〜4人  笛・・・・・2人  小鼓・・・・2人   大鼓・・・・1人。


とあるように 結構 本格的・・・

鳴るハ瀧の水。鳴るハ瀧の水日ハ照るとも
絶えずとうたり。ありうどうどうどう
絶えずとうたり。常にたうたり



千載 いわゆる露払いは 小学生が務める。


露払い  は 小学校の低学年の子 三番叟=黒式尉も 少し年かさの子。
せりふ(お謡い)  教わったこと しっかりと・・・

お能もこんな風に 謡ってくれたら 聞き取りやすくて 意味が よくわかるのに・・・
       たどたどしい 謡いが結構新鮮・・・

201001142007001.jpg

「千載 面 黒式とちがって 父尉??」
「違う違う 髭が抜けてるだけ 翁もやで!}
「なおしたげたらいいのに! 」

ココでは 神が宿っているような翁を見ることはできません。

ここ大歳神社に神が宿るのです。

翁 黒式尉 父尉の面が 御神体 です。
面に宿った神 を1月14日 民衆があがめる。

今年三回目の翁 寒さが身にこたえました。

知る人ぞ 知る ・・・大歳神社の翁舞・・・有名になってしまって・・・めちゃくちゃ寒いのに 大勢の人です・・・




 
01/11

大倉集古館 能面展 「新春を寿ぐ」  1月11日

Category : 能面
なかなか東京に行く機会もないということで、今回 三川泉先生の「胡蝶」を拝見した帰りに 東京見物・・・
猶眞さんも一緒だったので 能面展はないものかと・・・

三井美術館 大倉集古館と 泉屋博古館分館(東京) 能面の優れた名品を多数所蔵していることで有名です。

以前 
面'Sクラブ 裏読み隊 隊長が 大倉集古館と泉屋博古館 共同で能面展をしていると教えてくれました。  

 028.jpg
                       031.jpg
   それもそのはず こんなに 近いのです。


・・・が、その折は出向いていけませんでした。



そうそう 運よく能面展 はしていないか!・・・
       ・・・ありました・・・ありました・・・

大倉集古館 新春を寿ぐ。      

                      能面展あるなら いくらでも 寿いで・・・といっても ここだけ・・・
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リーフレットは
       1+140_convert_20100113083755.jpg

沢山の展示面の中でも
 BACKYARDの 出目友水 小面  

またまた 出目 友水 小面  あなどるべからず 出目 友水・・・


BUT BUT ・・・出目 友水 小面 ・・・この小面は 胡蝶にはお使いにならないだろうなぁと・・・

BUT BUT  ・・・・・・出目 友水 小面・・・何で リーフレットに これ じゃないのかなぁ!


BUT BUT ・・・出目 友水 小面 ・・・・・・今回のテーマが 新春を寿ぐ・・・  やからじゃないですか・・・

・・・とか なんとか ぶつぶつ 2時間余り・・・

裏の写真が取り違えて展示してあった・・・猶眞さんがぼっそり指摘 (さすが 裏読み隊 よく見ている)・・・(BACKYARD こっそり 係の方に・・・)

満猶と半蔵は同じ人物?。(私にもわかるようにどっちかに 名前統一して解説書いてほしいなぁ)
・・・とすると、 今回の大倉のコレクションの展示能面の約半数近くは 洞水と満猶 作のものということに・・・

それがどうしてん・・・といわれるかもしれないけど・・・BACKYARDにとっては すごく すご〜く 想像が膨らむのです。いろいろ 勝手に 思い巡らすのです。

勝手に 見当違いの想像しとき・・・と又 猶眞さんからいわれるかも・・・。
「見当違いの想像も 結構たのしい」と 近頃は開き直り・・・

 どこの美術館にも 能面専門の学芸さんがいらっしゃるわけではないらしいです・・・・いつも学芸さんに お話が聞ける機会があるわけでもないのです。

BACKYARD 今回は 学芸さんのような 猶眞さんの同行 で ・・・しっかり チェック・・・

 
今回も三井美術館 「おもかげ」お目にかかることはできませんでした。
それどころか 普段 能面の常設は一面もないそうです。

やっぱり 「チャンスは逃さず。お出かけお出かけ」 「一期一会」・・・モットーにしなければ。

 
01/10

「胡蝶」 三川 泉 宝生能楽堂  22年1月10日

前場
 『吉野の奥に住む僧が、花の都を見物しようと上京し、一條大宮のあたりにやって来ると、御殿の階の下に梅が今を盛りと美しく咲いています。僧が立ち寄って眺めていると、人気(ひとけ)無さそうな家の中から、一人の若い女が現れ、この御殿や梅の木について語ってくれます。若い女は、実は自分は人間ではなく、胡蝶の精だと明かします。そして「春、夏、秋と草木の花から花へと戯れる身ですが、早春に咲く梅花とだけは縁が無いのが悲しい。」と言いい、夕空に消えて行きます。
後場
 夜になって、僧が読経して、仮寝をしていると、その夢に胡蝶の精が現れ、法華経の功力によって梅花とも縁を得たことを喜び、花に飛び交う胡蝶の舞を見せ、やがて春の夜の明け行く霞の空に去って行きます。




 宝生能楽堂に三川先生の「胡蝶」を拝見しにいくということで 予習 予習・・・
小学館 謡曲集のなかにも収録されていません。
バイブル 白洲正子'S本のなかに 解説文はないかなぁとさがしたのですが・・・
にわかには見つかりませんでした。

仕方がない こういうときは・・・謡本・・・
えっ・・・家にある 謡本の山(猶眞さんが 古本を購入して愛用している分なのですが・・・)のなかにも ありません。
ジュンク堂にたのもうかなぁ・・・
中央図書館でかりとくわ・・・えっ・・・(なんか 猶眞さんらしい・・・)

「胡蝶」謡本・・・
 専門図書コーナーで 「これ 謡本ですけどいいですか?かなり汚れてますよ! 綴じ紐切れてますけどいいですか?」っていわれたって!
日本の伝統芸能なのに・・・まぁしゃあないなぁ・・・

 「胡蝶」は、能について一般的に言われる深遠とか幽玄とかいった趣の曲ではなく、また、人間の情念や怨念が癒される展開の「昇華劇」でもありません。むしろ、胡蝶の精を主人公とする可憐で軽みのある能劇で、まことに早春にふさわしい華やいだ曲 


小品?という記述も目にしました。
・・・ということなんですかねぇ・・・




ピーンと張りつめた空気の中に お調べの音色が・・・

御幕のなかから・・・
 優にスラリ  です・・・
「なうなう御僧は何処と思し召して・・・・

異次元の世界から この世に聞こえてくる声のようです。
早春に存在し得ないはかない生き物が 御僧と この地で人の姿で巡りあうための必然・・・その必然のためには 絞り出すような 生きものの命の声にならない叫びがあるのだろうか・・・御幕から橋掛りにオシテが現れるまでの 長い沈黙の時間・・・ 

橋掛りに現れたオシテは 妙に 遠く 小さく見えた。

「のしがきれい」・・・遠景で・・・「のしがきれい」   我ながら 妙なことを思うものだ・・・これって 以前にも・・・

長い 長い 橋掛りをオシテがゆっくり ゆっくり 舞台へ・・・

早春にあらわれて大丈夫だろうかと不安を抱く はかない生き物が この橋掛りを渡ってくる間に しっかりと 人間の姿に宿れたように思えた。
シテ柱をくぐったとたん 胡蝶の不安は消え 御僧と会うことだけの必然のために出現する確信をもったのだろうか。

今まで 遠景で 小さく見えていた オシテが 大きく見える 

じっと 動かないのに 空間が大きい・・・
ずっしりと 凛とはりつめている この空気がここちよい。


そう これも 以前感じたのと同じ 空気・・・


里女の姿を借りてでてくる前シテ・・・
面 宝生流なので 「増」とおもっておましたが 「小面」・・・

眉毛ちょっとふといよねぇ・・・
ちょっと 真中に顔 よってるよねぇ・・・
 
面だけとってみると…たぶん ・・・近くで見たわけじゃないけど・・・たぶん・・・  別嬪さん じゃない面・・・では・・・と思えた瞬間・・・オシテがうごきだす。・・・可憐でつつましやかな表情をただよわせて・・・ 
 
後場後ジテ、紫を基調にした長絹の装束に胡蝶をかたどった金冠をつけた姿で、梅の花から花へ 飛び回る 蝶 ・・・花と戯れ 花と遊ぶ  華麗な舞・・・・・・神聖な精霊です・・・面は同じ面なのに・・・そこには 蝶の精霊が・・・嬉々として 花の間をとびまわっておりました。・・・

 春夏秋の花も尽きて、霜を帯びたる白菊の、花折り残す枝を廻(めぐ)り、廻り廻るや小車(おぐるま)の、法(のり)に引かれて仏果に至る、胡蝶も歌舞の菩薩の舞の、姿を残すや春の夜の、明け行く雲に羽(はね)打ち交し、明け行く雲に羽打ち交して、霞に紛れて失せにけり


昔者、荘周夢為胡蝶
栩栩然胡蝶也
自喩適志与
不知周也
俄然覚、則遽遽然周也
不知周之夢為胡蝶与、胡蝶之夢為周与
周与胡蝶、則必有分矣
此之謂物化


橋掛りの終りで踏んだオシテの止拍子は 束の間の胡蝶の夢の終焉を告げるようでした。







今回もまた 時間が経つに従って だんだんと 感動が じわっと 心に大きく占める 一番でした。

 
01/09

自問自答 

Category : 独り言
1月10日 宝生能楽堂に 三川泉先生の「胡蝶」を拝見しにいってきまた。 

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サラリーマンを辞めた頃の 猶眞さんは 「いい面を打つためには どうしたらいいか」とよく口にしていました。
そして 一緒に あれやこれやと ジタバタしていたように 思います。

「お能のことをなにも知らずに 能面まがいを作っている能面師と称する手合は度し難い」 と 辛辣な 批判を 投げかけられたこともありました。

そんな中 展覧会にきていただいた ある方に 「いいお能をたくさんみてください」とおしえられました。


「いい面を打つために どうして いいお能を見なければならないのか」 いつのまにか その答えを見つけるために ず〜と お能を見てきたように 思います。

他の方からしたら 面を打たない 私が どうして その答えをさがして お能をみているのか とお思いになるかもしれません。

回りくどい言い方をやめると・・・猶真さんからしたら・・・どうして 面を打たない あんたが・・・です。

もっというと自分自身・・・ なんで 面を打たない 私が 自分の仕事をほったらかして そんな忙しい思いをしてまで お能を見に 走りまわっているのか? ・・・バッカじゃなかろうか・・・と時々思えて 気持ちが萎えてしまうことが多々ありました。 

白洲正子さんの著書に出会えて 昨年から また ぼちぼちブログを再開しました。

この度、お誘いをいただいて 三川泉先生の「胡蝶」拝見できることになり 感慨深いものがございました。

「三川先生のお能を東京で拝見する」ということは 私にとって この十年近くの ほんとうに 総決算だったのです。



なにを大層にと おっしゃるかも しれませんが・・・そういうことだったのです。

遠いとか 時間が とか ( 下世話な話 )費用が・・・とか ・・・そんなことが 頭の中から なくなって ・・・
行こう 行きたい 見よう 見たい ・・・

何が何でも 見に行く 見なければならない そんな 一番だったように思いました。

そんな 機会を与えてくださった ことに 感謝感謝です。


3.jpg 059.jpg




そして 三川泉 「胡蝶」

「いい面を打つために どうして いいお能を見なければならないのか」 

その 答えを教えて いただけた 一番だったように思えました。

本当に ありがとうございました。
 
01/06

「津の国の能」 味方 健 大阪工業大学 1月6日

Category : 独り言
「津の国の能」と題して 大坂工業大学で 味方健 氏のレクチャーがありました。
今回も  前回  に引き続いて その御相伴にあずかれて とっても 得した感がありました。

津の国とは 摂津国(せっつのくに)で、かつて日本に設けられた地方行政区分の令制国の一つだそうです。
領域は、現在の大阪府北中部の大半と兵庫県南東部にあたるらしいのですが・・・。
摂津・河内・和泉の三国(摂河泉(せっかせん)と呼ばれる)の国境が堺市にある方違神社(三国山・三国丘)だそうです。・・・これはあとで調べました。そして 岡田先生がおっしゃるには 津の国の西の端が 須磨・・・



ということで 「松風」の装束つけ・・・
そして 装束を着けての 舞囃子・・・

出血大サービスの感があります。

シテ 河村和重  地謡 味方健 ・玄・團  笛 野口亮 小鼓 清水皓裕 大鼓 山本哲也 (敬称略)・・・


よくお能を見に行かれる方なら びっくりでしょ・・・私も びっくり
企画された先生方の御尽力は計りしれません。・・・


津の国の能ということで 仕舞 「忠度」 「芦刈」 「松虫」です。

私は うれしくて 興奮気味でした・・・が・・・

ちょっと 上から目線になるかも知れないけれど・・・

今日集まった学生さん・・

どうして この曲目なのかわかるかなぁ?・・ すごく厳選されているよなぁ・・・

仕舞 眠くならないですか?・・・
お謡いの意味 わかりましたか?・・・

と思ってしまいました。


松風 装束づけ 胴着(下着すがた)から 味方玄氏の手際のよい着付けで あっという間に シテ 松風に変身していく・・・
シテ・・・ 普通なら 鏡の間でされる この着付け 最後は 鏡に向かって 面を仰ぎ 顔につけるところ・・・
我々の前で 面 かざしてみせてくださってから ・・・

味方健氏   松風 小面 出目 友水 です。そう 大野出目家 7代 出目友水 

主催者の岡田先生は 「体感してください。感じてください。」とおっしゃっていましたが。

初めてお能の世界 日本の伝統芸能を体験する 学生さん達は どんな風に このレクチャーを受け止でしょうか?


たくさんの学生さんの中から 一人でも お能に興味を持つ きっかけとなるかもしれないこのような機会に・・・

相手素人やから とよく 面も 偽物ではありませんが 少々どうなっても と 二軍のものを持参される方が多い中で 小面 出目 友水 とっても 美しい 小面でした。

本物 持参していただけた 味方健氏には感謝感謝・・・

ほんとうに 真摯なお人柄がしのばれる 講義でした。